イギリスのガーデンめぐり
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梅雨のないイギリスは、
6
月〜
7
月がまさに庭シーズンです。
イギリスに住んでいた時、私は有名庭園を巡りながらスコットランドまで出かけました。
1
日
1
ヶ所見たい庭を決め、その庭の場所を中心に近くの町や観光名所を巡る旅でした。泊まりはすべて
B&B
(朝食つき民宿、値段は
1
人
1
泊¥
4,000
程度)、イギリスは高速道路が無料なので、交通費はガソリン代のみ、いくらでも安い旅ができます。ガーデンガイドと
B&B
ガイド(何種類も出版されています)を手に、地図をにらみながら、小さな町から町へひたすら車で走ります。
スコットランドの
B&B
で出会った犬連れの夫婦。「あなたたちのこと、昨日あの庭で見かけたわ」そんなところから賑やかな朝ご飯の時間が始まる、「庭を中心とした」楽しい旅でした。
町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー東京校
ガーデニングプランナー科
1
期卒 樋口 ゆき
今月の庭:グレート・ディクスター
Great Dixter
所在地:
Northiam Sussex
作家であり、ガーデナーであるクリストファー・ロイド(
Christopher Lloyd
)が、彼の父親と
2
世代で作り上げた庭です。
まず庭に立つと、植栽の種類の多さ、カラフルさ、植込み量の多さに圧倒されますが、よく見て行くと、あまり他では見られない珍しい植物がたくさんあることに気づきます。グラス類(
glass
)も実に豊富です。
クリストファー・ロイドは、この庭を植栽溢れる「完成品の庭」としてだけでなく、植物を育てる試験場としても使っているのです。チェルシーフラワーショーに出庭するガーデナーたちが彼のアドバイスを受けに訪れることも頷けます。
※下の写真はそれぞれクリックすると拡大表示されます
入口脇にあるサンクンガーデン。池を中心に三段の高低差がつき、視界に広がりを持たせる。
サンクンガーデンから建物を見る。手前の黄色い花はツキミソウ(
Oenothera evening primrose
)
。
大きなネズミのトピアリーが「
Welcome!
」クリストファー・ロイドはとピアリーの作り方の本も執筆している
。
あちらこちらでユニークな動きを見せ、庭へ導くリスのトピアリー。
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世紀半ばに建てられた家は、
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世紀初めにエドゥイン・ラッチェンス(
Sir Edwin Lutyens
)によって手を加えられ、今でも立派に使用されている。
庭にあるラッチェンス作の階段。石作りだが柔らかいイメージ。
色合いの華やかさに圧倒されるメインボーダー。植栽の高低、質感、色合いすべて計算されている。奥の紫はクレマチスのタワー(
Clematis
)黄色とピンクのバーバスカム(
Verbascum
)、手前の濃いピンクはフロックス(
Phlox
)
。
メインボーダーの続き。黄色のバーバスカムの立体感が強調される。奥の紫はミソハギの種類(
Lythrum virgatum
)赤色はモントブレチア(
Crocosmia
)。
レンガ作りの建物は、至る所に果樹が這わせてある。これはサクランボ(桜)の木。
桃の木も壁を這う。壁に這わせることで、風を防ぎ、温度が高くなるので、果実が美味になるという。
イギリスのガーデン用語
【サンクンガーデン】
周囲より一段低く作られた庭、沈床式庭とも呼ばれる。
【ボーダー】
壁などに沿って一列に植栽を植えた花壇。植栽の高低差を生かして段差をつけ、全体が見渡せる配置にする。
【エドゥイン・ラッチェンス(
Sir Edwin Lutyens
)】
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世紀初頭活躍した建築家。ジーキルとのコンビで多くの庭の設計も手掛ける。