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町田ひろ子のちょっとの工夫であったか空間
グリーン情報 20034月号に掲載
インサイドアウト
 忘れられない出来事。2001911日は、全世界を驚かす同時テロが起きてしまいました。また、イラクをめぐり、日本にとっては、北朝鮮の核ミサイル、拉致問題等、不況に輪をかけた不安感があります。
 欧米では癒しを求めてでしょうか、禅と呼ばれるシンプルでモノトーンの家具や籠、竹等手編みの小物に人気が出ています。
 そしてインテリアとガーデンは、ますます境界がなくなってきました。その証拠に、今年の最も注目されたキーワードは、「インサイドアウト」です。
 窓は大きく開放的で、床は外と同じテラコッタタイルを使用、ガーデン家具をインテリアに持ち込み、アウトドアの雰囲気を出す。反対に、テラスは、クッションやピロー達をいくつもカラーコーディネートして配し、室内にいるように心地良く過ごせるもうひとつのリビングづくりを重要視しています。
 私ども、アカデミーが目指しているガーデニングプランナーは、これからの暮しに求められる心地良さを最優先にしていて、まさに「インサイドアウト」、インテリアとガーデニングをひとつのものとして捉えています。
イベリス
イベリス
Iberi Sempervirens
 
オダマキ
オダマキ
Aquilegia
 
狭い空間をうまく利用
 室内から眺められるくつろげる庭。そしてガラスドアを開けて庭に出ると、そこにはテラスやウッドデッキがつながっていて、仲間と午後のおしゃべりとお茶を楽しむ。それを囲むように香りあふれるハーブや花の庭がある。たとえ猫のひたいのような小さな庭でも都心にこんなガーデンが実現できたらと夢に描いている人達は少なくないはずです。
 そんな夢の実現は不可能ではないことを伝え、ガーデンデザインし、それをビジュアルに分かりやすく提案し、実現してさしあげるのです。植物の名前を覚えることも、施工技術の勉強も、もちろん大切な学習です。ただ日本の伝統からくる造園の歴史の深さから考えても、この道の専門家の層は厚いことが分かりました。
 私どもアカデミーは、ガーデンを使う人は誰なのか、どんな過ごし方を求めているかに、焦点をあて、人-過ごし方-ガーデンの3つをひとつのシーンとして描き、デザインし、プレゼンテーションする、このようなプロジェクト開拓をガーデニングプランナーの仕事始めとし、これをひとつひとつ分析し、エレメントとして基礎学習してもらっています。プレゼンテーション技術は日進月歩、CAD等の研修もしますが、これからインテリア同様、力を入れたいのがカラーセラピー等を取り入れたカラースキーム(色彩計画)です。
 東京・晴海トリトンに創立25周年を機にぜいたくな屋上庭園付きの町田ひろ子アカデミーを作らせていただいた時には、このカラースキームを重要視して、生徒達のリラクゼーションを考え、セージを中心とした青紫のハーブ系の花々と、可憐なクリスマスローズ、イベリス等の白の花を中心に2つの系統の色彩を基調に、その中に少しエリスロニウム等の黄色系統の花で車椅子の方にも香りを楽しんでいただけるようコーディネートしました。
クリスマスローズ
クリスマスローズ
Helleborus
 
エリスロニウム
エリスロニウム
Erythronium