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英国での教育を始動 町田ひろ子アカデミー
住宅新報 200531日号に掲載
暮らしの豊かさを肌で体験 インテリアの本場で学ぶ 世界で活躍する土壌作り

 インテリアコーディネーターは、いまや多くの女性が憧れる職業としての人気を確立している。資格としても、将来の仕事に役立てたいと、受験者が増加傾向にある。
 このインテリアコーディネーターを日本に広めたのが、町田ひろ子アカデミー(東京・晴海)の町田校長だ。30年近くも前から、職能の重要性と快適な住環境を提唱してきた同校が、このほど英国の学校と提携し、現地での短期留学や英国の資格取得の支援に乗り出した。世界を舞台に活躍するインテリアコーディネーター教育がいよいよ本格化している。

 昨年、町田ひろ子アカデミーは、英国のKLCスクール・オブ・デザインと提携し、英国での修業や公式ライセンスの取得を通して、グローバルに活躍するインテリアコーディネーターの育成に取り組んでいる。同校では、これまでにも国際科などのコースを設け、インテリアの知識や技術だけでなく、国際的な感覚や語学力の教育にも力を入れてきた(現在は、国内外を分ける時代ではないとして、同科は廃止している)。

 今回の計画について、KLC認定講師でもある同校の町田瑞穂・新規事業部部長は、次のように語る。
「欧米の生活様式を取り入れて、豊かな生活を提案するのがインテリアコーディネーターの原点であり、今回の試みは、その原点に基づく、ヨーロッパでの生活やインテリアの本場での教育を体験し、提案する力を付けるものです。世界に通用する職能を身につけ、世界中で活躍するコーディネーターを育てることを目指しています」

 今年9月に開講するKLCマスターコースは、ロンドンの本校で2週間に渡って行われるプロ向けの集中講義だ。ヨーロッパでの実務にそった課題の作成やプレゼンテーションを、ワークショップ形式で実践していく。講師は同校の専任講師が担当し、授業はすべて英語で行われる。

 専門的な語学力が必要とされるため、同アカデミーでは、事前の講習を日本で行い、現地でも授業後の補習でフォローする。
 コース修了後、実務経験が5年以上のコーディネーターは、英国の公式ライセンス「Diploma」の資格試験を受験することができる。Diplomaの資格を取得すると、英国インテリアデザイナー協会の会員として登録ができ、活躍の場やネットワークの広がりが期待できるという。
 その後の実務の支援も、同アカデミーは積極的に取り組んでいる。日本では学業と就業の隔たりが大きく、その間を円滑に結び付けることが課題とされている。同校では資格を実践につなげることを重視し、現場での実務研修や就職のあっせんなどを行っていく予定だ。
photo1▲世界から集まったクラスメートとの交流も魅力の1つ
 
photo2▲古い建物と現代建築を取り入れたロンドンの街並み
 
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▲授業風景。資格取得に向けて、皆真剣そのもの
 
貴重な生活体験を糧に

 このカリキュラムでは、こうした知識や技術の面だけでなく、英国の生活自体を貴重な体験として、多くのものを吸収することも目的としている。世界中から集まったクラスメートと肩を並べ、ロンドンのアパートに暮らし、インテリアだけでなく様々なショップや街並みを肌で感じるのはなかなか味わえない経験だ。
 学校に隣接したデザインセンターは、インテリアのショップやショールームが一堂に集まった場所で、学生は自由に利用できる。学校の付近にはインテリアショップが数多く立ち並び、ディスプレーを眺めるだけでも収穫のあるエリアだ。開講はインテリアの展示会の開催時期と重なっているので、本場の展示会を見学することもできる。
photo4 ▲インテリアの展示会場。まだ日本で見ることの出来ない情報が満載だ
 将来的には、日本国内でライセンスが取得できるコースや、実務経験が少ないコーディネーターに向けた10週間の滞在コースなどを予定し、いろいろな条件の人が、学ぶ機会を持つことができるカリキュラムも計画中だ。今回の提携による取り組みのほか、留学や海外での就職に関する個別相談会をコンスタントに開いている。国内外の相談員が海外の実情など、なかなか入手しずらい有益な情報を提供し、個々の相談に応じている。
 4月からは、カナダの大学に通いホームステイをしながら、ライフスタイルプランナーの勉強をするコースも開講する。こうした取り組みが実を結び、世界で活躍するインテリアコーディネーターを数多く輩出することが、快適な住環境の実現につながっていくといえるだろう。 (取材/森内理子)